ABOUT ARTIST

오관진

呉 官鎮(オ グアンシジン)
桂園芸術高校卒業
弘益大学校及び東国大学院卒業
個展23回─ギャラリーポス招待展(ソウル)
     ジャンウンソンギャラリー招待展(ソウル)
     ハンウオン美術館招待展(ソウル)
     アルトアートフェア釜山(釜山セントムホテル)
     メイギョンオープンオクション選定作家展(毎日新聞社、ソウル)
     明洞ギャラリー招待展(ソウル)
     ブース個展ー芸術の殿堂6回(ソウル)
     ダンウオン美術館(ソウル)
     ラデパンス(新凱旋門、パリ)
     銀座和知ギャラリー招待展(東京)
     宗路ギャラリー招待展2回(ソウル)
     ラメルギャラリー招待展(ソウル)
     カンフンギャラリー(ソウル)
     ハンソンギャラリー(ソウル)
     ソウル市立美術館(ソウル)
     公平ギャラリー招待展(ソウル)
     ピョクガンギャラリー招待展(成南)

グループ展ーKIAF, SOAP, ベトナムアートフェア,シンガポールアートフェア、
      マイアミアートフェア,ニューヨークアートフェア,
      イスタンブールアートフェア、大邱アートフェア、MANIF国際アートフェア、
      画廊美術祭及び国際交流展150回余り

受賞ー大韓国美術大展特選、韓国美術大展優秀賞、MANIF賞、国際扇面展日本奨励賞、
   アジア美術大展大賞、キョンヒャンハウジングアートフェア大賞

現在─韓国美術協会ソウル理事、弘益大学校総同窓会理事、東国大学校総同窓会理事
   国際美術交流会理事、シコン会会長、韓国キャラクターデザイナ─正会員、
   PISAF国際アニメーション諮問委員、桂園芸術高校美術部長

作品所蔵─オオクラホテル(マカオ)、東洋製鉄化学グループ(OCI)
          パラダイスホテルグループ、韓国国会議事堂
     オーストラリアRMIT大学、シンガポールSOTA国際学校
     ハンウオン美術館、水原大学校コウン美術館
     銀座和知ギャラリー、公平ギャラリー
     ラメルギャラリー、バイオレットギャラリー
     ジャンウンソンギャラリー、明洞ギャラリー、ギャラリーポス
     団体及び企業,個人により多数所蔵

呉 グアンジンー月形壷(溜ることと空けること) 
                           
 
「月形壷(溜ることと空けること)」を主題にした韓国画家呉グアンジンの今回の個展は、写実的な表現と共に明暗法を導入することによって既存の韓国画からの脱皮が模索されていた。
 形態の輪郭は墨線の代わりに鋭い刀を思わせる切口を生かし、以前にも増して簡潔で鮮明なイメージを醸し出している。陶芸の技法である象眼技法を用い観客たちに立体的で克明な印象を与える。
 呉グアンジンは今回の展覧会を通じて陶磁器が産み出す生命力に集中しつつ、陶磁器自体の美しさを写真で再現したように卓越した描写力によりその形と質感に至るまでを説明している。
 彼は均整がとれていない歪んだ月型壷、無造作な碗の炎が擦って行った黒い跡、炎との宿命的せめぎ合いの結果である貫入などの極度に写実的な表現と共に、陶磁器の中に梅が一本生えていたり、さくらんぼが置かれているという画面の外にもう一つの超現実的な世界を創り出している。
 これはまるで彼が東洋画と西洋画の境界を飛び越えながら新しい絵画領域の拡大の為に努力する彼の姿そのもののようだ。


                    パク オクセン 評論家、ギャラリーポス代表


 陶磁器はこの世に生まれ出るために炎に耐え、身体中に貫入という皹を刻みます。
 その苦痛の表情である亀裂は美しさとして現されます。
 器はそれぞれの大きさがあり、その大きさに比例した内容物を入れなくてはなりません。
 大きさを考えずに欲をかけば結局こぼれてしまいます。
 新しいものを入れるためには必ず一度空にならなくてはならないということです。
 人もまた同じだと思います。
 自分自身の内面を空にしたときこそ多くの声を聞くことができ、新しい事物を受け入れることができると考えます。
 空けることは分けることです。
 私たちはただ得ることのみに慣れています。
 しかし分け与えることによって喜びで満たされることを知らなくてはなりません。

                                呉 官鎮